刀剣乱舞の短編小説一覧です。BLを含むものは「★」の印がついております。

刀剣嫌いな少年の話

・ブラック本丸、男士要素満載。
・舞台は元ブラック本丸ですが本丸自体も刀剣男士の傷も何も癒えていません。
・少年審神者が出ます。引継ぎです。
・少年だけど少年らしくない。

・「刀剣乱舞」の世界の設定 ...

刀剣嫌いな少年の話

 嗚呼、本当に、貴方のような審神者様がいらして、本当に本当に良かったと思っております。このこんのすけ、今日まで生きてきて、これほど嬉しいことはございません!
 私は式神ですゆえ、生きてきて、等と言う表現は違和感に思われるかもし ...

刀剣嫌いな少年の話

 暗闇なのに、光が見えるような、そんな気がする。
 目を閉じているのに、瞼の裏で目は確かにきょろりと、光を求めて動いていて、嫌になる。視力があると、どれだけ堅く目を瞑ったところで、何処かで光を感知してしまう。それが、煩わしくて ...

刀剣嫌いな少年の話

 手元にあるバインダーに視線を落とし、思案する。そこには、部屋や厨、書斎に風呂場に馬小屋……つまりは、この本丸の内部及び敷地内を構成しているものがリストアップされていた。
 ふむ、と顎に手を当てる。

「西の部屋を… ...

刀剣嫌いな少年の話

 本丸の結界を張り直し、反抗期真っ盛りであろう刀剣連中に挨拶したらあとは自由に動き、穢れを祓う。そしたら、思い描いていた日常生活を送ることになるだろうと思ってた。

 朝。起きて最初にやることは、結界の核に異常が起きていない ...

刀剣嫌いな少年の話

 金属音が響く。火花が弾ける。
 見えるのは、二つの背中。何で、とか。どうして、とか。そんな言葉ばかり浮かぶけれど、本当は気付いてた。
 そして、自分で自分を嘲笑う。

 何を驚くことがある?
 彼ら ...

刀剣嫌いな少年の話

 籠城していたときとはまた異なる、本丸の一室。畳も変えて障子も張り替え、掃除を終えた部屋には前のような陰鬱さを感じない。
 ただ、少しでも瘴気が残っていたらと警戒して、微々たる結界を施すべく、札が数枚、部屋の隅にある柱に張り付 ...

刀剣嫌いな少年の話

 人間は欲深い生き物なんだと、教えてくれた人がいる。

 その人は自身も人間のくせに、随分〝人間〟を見下した言い方をしていた。極端に言えば、人間なんて滅べば良いとも取れるような言葉で、人間を忌み嫌っているように聞こえた。

刀剣嫌いな少年の話

 冬の太陽ほど、そっけなく、あっけなく落ちていくものはない。
 全体が闇夜に沈んだのはもう随分前だった。

 審神者の部屋の中にある時計は、審神者が代わってもなお、かつてと変わらず正しく時を刻んでいた。

...

刀剣嫌いな少年の話

 本丸の大広間には、最初に本丸で刀剣男士らに挨拶をするために、集まってもらったことがある。つまりは、一応ここの刀剣男士にとって、大広間は集まること自体に抵抗はないらしかった。
 それならば今も、あの大広間は審神者を認めない刀剣 ...