当日:会場到着→入場

2019年10月29日

ツアーには同じくドラクエ大好きな友達と一緒に行くことに。っていうかこの友達がいなかったら私は行きませんでした。誘ってくれてありがとうと涙を流しながら申し上げたい。

それは良いとして結構早めに到着。実は私ジャニーズグループの嵐も好きということで、前に嵐のライブに行ったことがあったんですが物品販売が完全に戦場でした。怖い。でもジャニーズのライブじゃないんだし円盤化しないって割と公式すら後ろ向きだったし大丈夫っしょー、とたかを括って開演一時間前くらいを目安にしてました。

物品販売とかき氷販売に並ぶ夥しい人の数々よ

人がゴミのようでした。恐ろしい。こんなに集まるんか。老若男女とわずこんなにおるんか。完全にドラクエを侮ってました。
とにかく冒険の書さえ買えればと思い、友達と列に並ぶ。自分たちなりに早く来て早く並んだのにどんどん売り切れていく商品たち。オーノー、こんなになるなんて知らなかった。
友達と話したりポケットなモンスターがGOするゲームで暇を潰しつつ、どうにかこうにか目的の冒険の書を買ってご満悦。まだ売っていたのに、このときステテコパンツのハンドタオルを買わなかったことを後悔することになるなんていざ知らず。いや知るかよ。ちくせう。
加えて物品販売のところが、いかにも「道具屋」さんのイメージにしてあって素晴らしい。イメージとしてDQ8のアスカンタ城のとこにある武器屋とかのイメージ。

ドラクエ大好きの身としては樽やら袋やら置いてあるだけで勝手に壊したりあさったりしたくなります。やらなかったけど。もしかして盛大なフリだったのか?やるべきだったのか?

そして入場前。「ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー」の横断幕と共にゴーレムとキングスライムがお出迎え!これだけでわくわくしてきました。最初は期待してなかったのにね、やっぱここまで来るとわくわくしてくるね!

入場。中には沢山のお花もありましたが、何より目を惹いたのはしょこたん宛に贈られたこのスライムのお花。お花までスライム仕様とはなんとまぁ徹底していることで。皆さん写真とっていたので私も混ざってぱちり。

※これ以降、基本的に写真撮影が禁止だったので写真はありません。みんなでマナーを守って観劇する、これ大事(演劇やってる身としても本当にこれ大事)。

さて、うろうろと座席を求めてみると(最初はアリーナ席、二回目はS席で観ました)、座席になにやら白い物体が。どうやら光るやつのようです。丸くて白っこくて、手首に捲く黒いバンドついてる形になってます。
どこで光るんだろーと首をひねる。ミュージシャンのライブとかだったら音楽に合わせて光るけどもドラクエだとどうなるんだ??

そう思いながらも開演に時間があるにも関わらず装備。この時点で自分がノリノリなのを自覚する。会場にはドラクエの歴代の曲とかがゲーム音でひたすら流れています。最高。DQ3仕様の「おおぞらをとぶ」とか流れるとかほんと最高。SFC版もほんといいよね。やっぱりドラクエは神曲が多い。

そして友達と話しつつ、必死に「撮影禁止なのでご協力お願いします!!!」と声を張り上げるスタッフさんをのんびりと眺める。お腹から声出してねスタッフさん。ほんと。喉痛めやすいからお腹からね。でもこんだけ呼びかけても絶対撮影する人いるんだよなぁ、辛いよなぁ、と思いながら私自身も会場の写真撮りたくてうずうず。うずうずしてたまらんので携帯の電源OFF。誉めてくれ。

さあ始まります!!!

最初、開演前にでてきたのは道具屋の兄弟のお二人。お兄さんと弟さんです。所謂前説で、ショーの中での注意事項とか、あと手首につけてるあの白くて光るやつの説明とか(つまりどんな形でお客さんがショーに参加するのか)を説明してくれます。勿論説明口調じゃなくて面白口調で。

兄「みんな、携帯の電源!!切ってますか!?ここには大事~~な機械とかも沢山あって、それに影響が出てしまうと……なんと!ショーが続けられない!なんてことも起きたりしちゃうんだ!」
弟「ええっ、本当かい兄さん!?そりゃ大変だ!!皆さん、分かりましたか?携帯の電源は、切っといてくださいね!」
兄「聞いてみようかなー。電源切ってない人、手ーあっげて!」

\はーい!/(結構挙がる)

兄「切って!!!お願い!!!!」
弟「あ、兄さん、他にもお願い、あるんだよね?」
兄「ああ、そうそう、そうなんです!場内の撮影も禁止です。もし撮影をしてしまったら…」
弟「してしまったら……?」
兄「バシルーラで皆さん、外に飛ばされちゃいますからね!!」
弟「えええっ!?飛ばされちゃうんですか!?」
兄「バシルーラ!!!」

沈黙する二人。

弟「いや、兄さん、誰も飛んでってないから」
兄「そりゃそうだ、だって僕らは呪文は使えないんだから」
弟「あっそっか!!」

可愛い。っていうか会場から出ていくっていう表現を「バシルーラ」と表現するのにもセンスを感じますね。携帯の電源を切っている友達と私の準備は完璧です、バシルーラになんか屈しません。

バシルーラ:空間追放の呪文。敵一匹を吹き飛ばし、その場から消し去る。ツアーのベースの物語ともなっているDQ3で新規に追加された呪文。

兄「あ、でも、皆さんにもできる呪文がありますから、お伝えしますね。まず手を挙げてください!はい!」
お客さん「(挙手)」
兄「そして隣りの人に手をかざしてください!いきますよー!!!……でんげんを、きれぇ。」(だいぶおどろおどろしい)

思わぬ「呪文」に沸く会場。携帯の電源さっき切ってないって言った人めっちゃいましたもんね。切らなきゃね。

兄「さあさあ皆さん、ご一緒に、いきますよー!せーの!」

でんげんを、きれぇ/(予想以上に全員が低い声を出すと超おどろおどろしい)

弟「兄さん……」
兄「ん?」
弟「何か怖い!!!」

弟、可愛い。(確信)

他にも二人が揚々とあれこれ説明しているとそこにトルネコ登場!!声だけで誰がでてきたか分かるという不思議。「ああ、トルネコ実在した」と思った瞬間。「やぁやぁ、どうですか、お二人とも。商品は売れましたか?」と話しかけながら兄弟に近づいて行き、またちょっとした小話を。そこで「ステテコパンツを買ってくれてる人が結構いる」とか、「冒険の書買ってくれたひといる」とかいう話になるんですが、そこでトルネコが一言。

トルネコ「でもね、物を売るだけで終わりじゃあ、だめなんですよ。私たちは、皆さんに幸せも届けないといけないんです」

深すぎかよ……トルネコの商売魂が伝わってくるかのよう。トルネコ、おまえそんなこと考えながら不思議のダンジョン走り回ったりしてたんか……ただの太ったおっさんとか言ってた時期あってごめんな…。

やがて、会場と一体となる感じほしいね、という話に。そしてトルネコ。

トルネコ「そうだ!皆さん、ウェーブしましょう!こう、そっちから、こうグルーッと回って。立っても立たなくてもどっちでもいいですよ!腕をばーっとあげていただければ!それで、弟が走ってどっちが勝つか対決しましょう!」
弟「えっ!?ちょ、トルネコさん!?」
トルネコ「弟に勝てたら、弟が皆さんにルイーダの酒場で奢ってくれるそうですよ!」
弟「トルネコさんそれどういうこと聞いてない!!!」
トルネコ「そのかわり、弟の方が買ったら私が、ルイーダの酒場で奢ってあげましょう」
弟「えっ、本当ですか!?」
トルネコ「さあ、勝つのはどっちか!いいですか、皆さんいきますよ!!」
弟「負けませんよぉ!!」

ごめんなさいここちょっとうろ覚えで……!大体こんな感じだったかと思います…!
で、ウェーブしていくお客さんについていくように、ぐるーっと全力で走る弟さん。結果、完敗。必死に走る弟さん激しく面白かったです。

次にトルネコがおもむろに取り出したのはステテコパンツのハンドタオル。前述したとおり私が後悔する時間がやってまいります。
なんと、本編中でステテコダンスを踊る場面があるそうなのですが、そこで会場全員も振りを覚えてほしいのだと。まじか。ステテコパンツを買ってくれたひとー、と声をかけるのに手を挙げられない私。それがあれば、それを振りながら踊ることができたといったもんです。

しかしステテコパンツを持っていなくても大丈夫、とトルネコと兄弟さん。「心のステテコを使ってください」。そんな無茶な。と思いながら心のステテコを精一杯使いました。ええ。私の心の中にはステテコパンツがありました(複雑な顔)

トルネコ「はい、右、右、左、左、あげて、あげて、隠して、出す!

純粋に面白かった。ちゃんとリズム刻んでて「うわああ」って震えました。あのリズムとても体になじみやすくてとても好き。ちなみに「隠して、出す」のところはハンドタオルもといステテコパンツで顔を隠してその横からひょっこり顔を出すような、そんな振り付けです。ちなみにこのとき周りには兄弟とトルネコ以外にも村人が沢山でてきています。ステテコダンス指導のために。ステテコパンツ持ってるとめっちゃ嬉しそうに反応してくれるので羨ましかった。

ここらへん順番がめちゃくちゃかもしれません…!いかんせん一ヶ月前のことを文字に起こしているので雑になってしまい申し訳ない!

ライブツアーで超重要とされる、「名前」のエピソードに入ります。皆さんは名前に感謝をしなければならない、と。それには色々な思いが込められているのだから、と。
数人を指名して名前を聞き、会場内全員でその子の名前を呼んであげるという演出が何とも憎い。あの演出の重要性が全部見終えた後だとはっきりしていてやばいです。もう、やばいです。(語彙力)
ただ私がみたやつで、指名されたのがすごく小さい子で……

トルネコ「お名前は?お名前は、何ていうのかな?聞いて大丈夫?」
指名された子「う………ううう……ううぇ……」
トルネコ「あああ、泣いちゃう、泣いちゃう…!泣かないで…!ええと、お名前は……?」
指名された子「……………ふえぇ…えぐ、………」
トルネコ「うん………うん……○○って言うんだね、いい名前だねぇ。じゃあ会場の皆さん、ああああ泣いちゃう!な、名前、呼んであげましょう!はい、せーの!!」

\○○ー!/

指名された子「うわあああああっ」
トルネコ「ああああああ泣いちゃったごめんねごめんね、とってもいい名前教えてくれてありがとうね!!」

必死にあやすトルネコさん最高……泣いちゃった子もきっと驚いただけだよね…でもきっとよい経験したんだよ…。

トルネコ「皆さん、ご自分の名前をつけてくれた、すべての人たちに感謝をしましょう。名前をつけてくれたお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん……まあその辺のよく分からないおじさんや犬や猫かもしれませんが、すべての人たちに感謝を込めて、拍手をしましょう!」

\パチパチパチパチパチパチ!!/

そして、ツアーはいよいよ本編へ……。

トルネコ「おや?きなくさーい匂いがしてきましたよ……怖いですか?いいえ、怖がりながらもこれから始まる冒険に、わくわくしている……そんな顔をしていますよ」

静かに語り始めます。

トルネコ「世界は幾度となく、闇に包まれてきました……しかしその度に誰かが立ち上がり、その闇を振り払い、世界に平和をもたらしてきました。

人々は、彼らをこう呼びました……」

締めに、高らかに叫ぶ。

トルネコ「勇気ある者、勇者と!!!」

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