サマンオサ南の洞窟探索~偽サマンオサ王解決まで
先ほど退場した五人がそろそろと慎重に歩きながら、列を成して出てきます。洞窟的な不気味な薄暗さまで表現してしまうとはなんと素晴らしいことか……たしかにこの光の感じは不気味だわ……見てて寒気みたいなの感じた。いやほんとに。そしてちゃんと洞窟のときのゲーム音楽が流れます。ふぉぉぉぉぉおおお良いなぁああこの空気。
アリーナ「……なんだか、薄暗くて不気味ね」
お?と思いました。アリーナがちょっとかよわい…?女の子っぽい?やっぱりアリーナもこういうところはそんなに好きくないのか?
そこで、松明にボウ!と火を点けてみせる勇者。
アリーナ、喜色満面。
アリーナ「さっすがぁ!これで私のせいけんづきが外れることもないわね!」
ですよね。知ってた。
そして勇者を先頭に、アリーナとテリーがきちんと並んで歩くその後方、ヤンガスとパノンがうろうろと少し遅れて歩いてきます。
ヤンガス「おぉ!?あっしの盗賊の鼻が、ヒクヒクしてるでがすよ!」
パノン「本当ですか!?」
ヤンガス「あ、あんなところに、宝箱が」
ヤンガス・パノン「わぁい」
パノン「うふふふ」(軽やかなスロースキップ)
ヤンガス「あははははは」(軽やかなスロースキップ)
お前等どうした。洞窟に入っておかしくなったんか。
そしてやはりこれを無視するわけもなく、ぴしゃりとテリーからお言葉。
テリー「やめろ。さっきまであった宝箱は全てミミックだっただろうが」
ヤンガス・パノン「ぎくぅ!!!」
テリー「足を引っ張るな」
ヤンガス・パノン「しゅん……」
かわいいいいいいいいい。しゅんって、かわいいいいいい。っていうかここに至るまでにもテリーの言いぐさだと宝箱結構開けたんですね。全部ミミックってどんだけ悪質なの、サマンオサ南の洞窟……。
※ミミック:簡単なお話がパーティ全滅の可能性がある、ひとくいばこです。めっちゃ怖いです。一人も欠けてないって凄いな考えてみれば。
※盗賊の鼻:洞窟の中等のダンジョン内で、取り損ねている宝箱がいくつあるかを判別する特技。ただし、ミミックかどうか等の判別はできない。
しゅん、としていたものの、また何事かを騒ぐパノン。
テリー「喋るな。一列になって歩け。勇者が歩いた後だけを歩くんだ」
言いながら勇者の後ろをついて歩くアリーナ、テリーに爆笑。
いや、後ろをついて歩くのは確かにドラクエでは基本だけども?本当に勇者の歩いた後そのまま歩くからもうおもしろい。なんでや。そういうの一番面倒臭そうにするキャラなのになんでや。
パノン「テリーさん、妙にそういうルールみたいなのに関しては厳しいですよねぇ…」
ヤンガス「うーん、そういう列で歩くっていうの、どうにもアッシは苦手で……」
パノン「そういう星の元に生まれちゃったんでしょうかね?」
たぶんヤンガスが苦手なのは、DQ8では仲間が後ろに並んでフィールドを歩くとか、そういうシステムが完全に消去されたからでは…並ぶって概念ないよね、そうだよね。戦いの時に横になら並ぶけどね。
しかしぶつくさ言いながらも、ちゃんとヤンガスも列に並んで歩き始める。お前ほんとに元山賊なんかってくらい聞き分けの良さ。それに対してパノンはれいによってまた列から離れて適当に動き出します。
パノン「ああ、すみませんテリーさん、また私、列を乱してしまいました!」
テリー「俺に話しかけるな」
パノン「あ、じゃあ勝手にやらせていただきますね~!」
ばっさりテリー(笑)好き勝手に動き回ってあれこれギャグを連発するパノン。笑いも何も得られず、納得がいかない様子で「むぅ」と考え込む。
しかしいっこうに無反応。不審そうにしながら「あの……もう少し笑っていただいても、大丈夫ですよ?」とのぞき込むパノン。
へんじがない。
ただの しかばねの ようだ。
パノン「しししし屍ええぇぇ!!???道理で全然受けないと思いました……」
ここの「へんじがない。ただのしかばねのようだ」がちゃんとゲームの文字がスクリーンにでる演出は素晴らしい。ゲーム好きの拘りをよく分かっていらっしゃる!!
死体があると聞いて剣呑な空気になる勇者一同。これまでの経験で何かを感じ取ったんでしょうか。彼らが周りを警戒し始めた頃、一人、列からまた外れる者が。外れているのはヤンガスです。
足元がおぼつかない様子でふらふら、ふらふら。明らかに意識的に列から外れているわけではありません。
ヤンガス「んん……?なんだか……急に眠くグガー……」(寝るのめっちゃ早い。立ったまま寝てゆっくりちゃんと倒れた)
テリー「おい。ヤンガスどうした!おい!?」
ヤンガス「グガー」
パノン「これは……!?」
アリーナ「みんな、気をつけて!おばけきのこが、甘い息を吐いてるわ!」
周りに現れるおばけきのこ。え、嘘。おばけきのこもこんなにクオリティ高いの?何事??ピンク色の煙が周りに噴射され、のっそりのっそりと遅いペースで現れてくるおばけきのこ。こう言っちゃなんですが結構可愛いです。素敵。
「あまいいきに気を付けて戦うぞ」とテリーが剣を構え、周りが頷きます。しかし強烈な量のあまいいき。口を押さえてごほごほと噎せる皆さん。勇者とテリー、アリーナが咳をしながら姿勢を低くし、あまいいきから少しでも逃れようとします。すげぇ。超リアル。そこまで現実的にやってくれるんだ。
で、そういう行動をしなかったパノンさん。
パノン「はい、皆さん気をつけてください!絶対に!絶対に吸い込んではいけませ(スヤァ)」(秒速で眠った)
勇者・テリー・アリーナ「(パノンを殴る蹴る殴る蹴る殴る蹴るを繰り返し起こす)」
パノン「いたたたたた!?いやもうちょっと起こし方あるでしょう!?」
勇者も容赦なく蹴ってたぞ。衝撃。でもここで勇者も仲間感めっちゃ出てて好き。でもパノンにテリーの攻撃とアリーナの攻撃と勇者の攻撃加わったらパノン死にません?棺桶入らない?大丈夫?
そうやってワイワイして揉めてたら、おばけきのこに留まらず、ミイラ男まで現れます。新手の登場に渋い顔をする皆さん(ヤンガスはのぞく)。
テリー「ちっ。先にミイラ男から倒す!」
あまいいきを振り払うように首を振り、剣を構えて走り出し戦います。
で、どうにかこうにか全員を倒すことに成功。ここは派手な技というよりも殺陣でしたね。シンプルだった分一人一人のかっこよさは光ってたかも。やっぱり風間くんはジャニーズで鍛えられてるからか立ち回りの上手いこと。しょこたんもあんなに足あがるんだったらもっといろいろスポーツできるよ?って思った。勇者はひたすら無言だけど一人でモンスター四匹くらい一気にさばいたりしてて流石!!ってなった。
その間中、ヤンガスはステージの端っこでスヤァしてました。寧ろモンスター、きみのこと集中攻撃とかしてこなくて良かったね……?
何とかモンスターたちを追っ払って、やれやれって顔の皆さん。
テリー「あいつはいつまで寝ているんだ」(剣を鞘におさめながら)
ヤンガス「んー、もう食べられないでげすよぉ……」(腕枕で寝てる、超リラックスしてる。しかも幸せそう)
パノン「随分、幸せそうですねぇ」(くすくす笑いながら)
まあ何とか起きあがって合流。わいわいしてから上を見上げる。めっちゃ高い位置にラーの鏡があります。でもあんな高いところにあるのどうやって取るんだ、とざわざわする仲間四人。しかし、思い当たるものがあるのか勇者だけそっと彼らから離れてうろうろしてます。どうした?
そこでパノンが思い出したように人々の噂話?のようなものを思い出します。なんか信じる者は足を踏み出せば鏡に届くよー的なものだったかと。
そんな話を仲間内でしていたら着実に鏡へ近づいていく一人の影が。
驚いて彼らが見上げると、勇者がゆっくりとまっすぐ、浮かぶようにしてラーの鏡に一歩ずつ近づいているではありませんか!
「見えない階段か」とテリー。なるほど。信じる者が足を踏み出せってのはそういうことですか。きっと心のきれいなひとなら上れるんでしょうね。とれたーってなったらスーッとおりてきました。
ヤンガス「思ったより大きいんでがすねぇ」
せやな。舞台の上だからそれくらいでも丁度平均値って感じだな。ラーの鏡をとった彼らに、もうここには用はありません。勇者がリレミトを唱えて、洞窟を脱出。
このときの!エフェクトが!!!びゅーんって消えてくというか飛んでく感じのエフェクトが!!!素晴らしすぎて!!ほんとにリレミトが発動した感じで素晴らしいです!!ワイヤーでぶいーんと上にあがっていくのもそうなんですが、スクリーンのエフェクトが本当に素晴らしい!
そして全員にワイヤーつけたのいつよスタッフさん。自分たちの気配消してワイヤーつけにいってあげるの上手すぎるだろ。
さてさて。町に戻ってきた一同。
しかし「思ったより大きい」ということから、まさか偽物なのでは?という疑念を抱く一行。せっかくとってきたラーの鏡が偽物ではしょうがないです。というわけで、
アドリブコーナー!!!
ラーの鏡を使って観客の心を映し出してみよう、という企画。これがなかなかによくできていてですね、あの小道具のラーの鏡にカメラでも搭載されているんでしょうか。スクリーンに、ラーの鏡に映ったものがそのまま映し出される形になっています。
パノン「はいはい、ではラーの鏡で、この辺にいる方々を映し出してみましょう!指名されたくない方はきもち頭下げといてくださいねーはい!じゃあ勇者さん、どの方からいきます?
勇者(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、と指でカウントして奥を指さす)
パノン「はい、ここですね!じゃあいきますよー、いっせーの、ドン!」
ラーの鏡に映し出す。
【アドリブ:1回目(さいたま)】
映し出されたのは、男の方。
パノン「おぉ、好青年ですねぇ。えー何何……アリーナさんが大好き!?だそうですよ!アリーナさん、いかがですか!?」
アリーナ「うふふっ、私は恋愛より、戦いが好きなの!」
パノン「……どうやら、脈なしなようです。でも気にすることはありません!きっとこの先の未来で、とっても良い方に出会えると思いますよ!」
アリーナは誰とも結婚しないんだろうか……いやお姫様だからそのうちは……。……国を統治する立場として城に居続けるアリーナ?
従者のブライとクリフトの頭痛はこれからも続きそうですね…。そんなアリーナらしさあふれる回答をとっさにしたしょこたん、マジで素晴らしい。
【アドリブ:2回目(さいたま)】
映し出されたのは、女の方。
パノン「おおーこれまた美人さんですねぇ。えーっと……テリーさんと結婚したい…!?だそうですよ、テリーさん!!」
テリー「………(じっと鏡に映った相手見つめ)…少しミレーユに似ているな」
アリーナ「ミレーユって誰!?」(食い気味に尋ねる)
テリー「お前には関係ない」(即答して目を背ける)
姉さん大好きだなテリー。元の世界に戻れるかそこまで気にしてないって言ってたのに思いっきり気にしてるじゃないか。っていうか風間くん、テリーのことくっそ網羅してる……!!よくわかってらっしゃる!!流石!!!テリーに抜擢された後に記憶を呼び起こすためにドラクエ1~5まで一気にやっただけのことはありますね!!(一体何の冗談かと思った)
きっとあの役作りの感じだと6まではやりこんでるとみた。ドラクエファンの鑑やで。何よりそのツンデレ感、好きすぎる。かっこいい。
そして野次馬大好きそうなアリーナ可愛い。
ちなみに「ミレーユ」を分かってない方が意外といるので補足。
ミレーユ:すれ違った男がみな振り返るほどの美女。テリーの姉。十年前にテリーと生き別れたがDQ6本編で再会。生き別れたときにテリーは「姉を護れなかった」無力な自分に腹を立て、それが現在に至るまでの「最強の剣士」を目指すことに執着する理由となる。
(※しかしテリーは、一度は力に執着するあまり魔物に魂を売ってしまったことも…それくらいミレーユを護れなかった過去を悔やんでいた。仲間になる前は敵キャラとしてDQ6では戦うことになります)
【アドリブ:名古屋(友達から情報入手)】
映し出されたのは小さな女の子。しかしみんなに注目されたことで不安になってしまったのか涙目になってしまう。
女の子「う、う……」
パノン「お嬢ちゃんお嬢ちゃん泣かないで!泣いちゃうと……私も悲しくなってくるからぁぁぁ!!!」
女の子(しかしまだ涙目)
パノン「えっと……え?私よりテリーさんの方が好み?…だそうですよテリーさん!!」(何とか状況を打開せんと、女の子を気にかけながらテリーに振る)
テリー「ふん……(少しぼそぼそとした声で続けて)…笑ってくれたら、考えないこともない……」
女の子(戸惑いながらもぎこちなく笑顔に)
テリー「……やればできるじゃないか」(微笑したそうな)
※これ私本当に生で見たかった……!話聞いてもだえた…!!
【アドリブ:モンスター発見:1回目(さいたま)】
パノン「ヤンガスさん、誰か鏡に映ってくださりそうな方はいらっしゃいませんか!?」
ヤンガス「んーと……じゃあ、この可愛いお嬢ちゃんを」
パノン「はいはいはい!じゃあいきますよー!いっせーの、ドン!」
(映し出されるキメラ)
パノン「あああ!?も、モンスター!?あなた、可愛い顔をして、心の中にはモンスターを飼っているんですね!?でも大丈夫、いつか、モンがとれて、あなたは世界のスターになるんだと、私にはちゃーんとわかりますよぅ!!」
【アドリブ:モンスター発見:2回目(さいたま)】
アリーナ「パノン、大変!こんなところにスライムがいるわ!」
パノン「なな、何ですって!試しに、映してみましょう。いっせーの、ドン!」
(映し出されるキメラ)
アリーナ「あれ!!?」
パノン「スライムどころか、もっとやばいのがいるじゃないですか!?でも、あなた可愛いですねぇ…モンスターではなく、私のハムスターになりませんか?なーんちゃって!」
いろいろなアドリブを通して、テリーは満足した様子でうなずきながら「そんなことまで分かるのなら、そのラーの鏡は確かに本物のようだな」と、偽物でないことに確信を持ちます。
となれば、本来の目的へ立ち戻り。
いざ、豹変したというサマンオサ王のいる玉座へ向かいます。
かくして、再びサマンオサの玉座の間までやってくる一行。
しかし頭がとち狂った王様が従える兵隊たちは、彼らを「賊」「侵入者」として捕らえようと、武力によって制裁を下さんとします。
サマンオサ王、哄笑。お前絶対魔物だろと確信せざるをえないほどの汚い笑いを演じきるサマンオサ王すげぇ。
それはそれとして、相手が魔物ではなく人間である手前、傷つけることができない皆さん。
アリーナ「待って!私たちは……」
アリーナの言葉も聞いてくれそうにありません。兵隊二人をそれぞれでさばくような感じになってます。やっぱりいつも思うけどパーティって明らかに人数少ないよね。流石に大勢相手だときつくないか。
ヤンガス「手を出しちゃだめでがすよ!!」
テリー「分かっている!」
暫く戦うものの、やはり敵がただの人間となるとちょっときつそうです。
全力を出せば相手を殺してしまうことになります。
テリー「おい。大丈夫か」
アリーナ「何とかね……!」
テリーが仲間を気遣っただけで「お前成長したな……!」と涙もの。ヤンガスの「手を出すな」というものですが、DQは基本的にどのナンバリングでも「人間」相手だと全力を出さない傾向にあります。基本的に峰打ちみたいな。人間まで殺しちゃうのはあまり覚えがありませんね。
パノンが「ラーの鏡を早く王様に」と急かします。たしかにこの兵隊たちは騙されている立場なので、王様の正体を見たら動きが止まるかもしれません。
勇者は大きくうなずいてラーの鏡を王様に向け、高くかざします。
サマンオサ王?「ぐおおおおおお……なんだ、この光は……変化が……解けていく……!」
幕に覆われたサマンオサ王、どんどんシルエットが変化していきます。
明らかに王様のそれとは違うものに変化していき、ここでステージシステム作動、真ん中から再び現れたのはなんと、変化の杖を持ったボストロール!
アリーナ「王様に化けていたのは、ボストロールだったのね!?」
テリー「見ろ。あれがお前等の従っていた王様か?あいつはモンスターだ!!変化の術で、お前等を騙していたんだ!」
困惑しながらもまだ戦い、しかし、ボストロールを見るや顔をゆがめ、逃げ出していく兵隊たち。ヤンガスもこれで魔物と戦うことに専念できるとすっきり。
ボストロール「おのれ!こうなれば、貴様等もこの変化の杖で、姿を変えてくれるわ!!」
そんなことできるんですか。怖い。とか思っていたらあっという間にパノンが飲み込まれていきました。お前そんな役割ばっかりだな。HP高すぎるだろ。
アリーナ、テリー、ヤンガスに「パノン」と叫ばれますがパノン、なすすべなし。無念。
実はここがあまり覚えていないのですが、たしかマドハンドなども現れていたかな?場は混乱していきます。
本当にここで出てきたか定かではないのですが、マドハンドの感想をば。……マドハンドがここまで素晴らしい再現が成されるとは……!!めっちゃ気持ち悪いです!(誉めてる)マドハンドのどろどろした感じめっちゃ出てる!!最高に気持ち悪い!!!(誉めてる)
しかし、こんなところでぐだぐだしてられない、と四方に立った四人。テリーから「全員でタイミングを合わせるぞ」とのこと。一気に片を付けるようです。
アリーナ「せいけんづき!」
ヤンガス「かぶとわり!!!」
テリー「しんくうぎり!」
勇者「ライデイン!!!!」
そして、見事ボストロールを倒すことに成功した四人。
戦闘態勢を解くと、「たすけて~~」という何とも情けない声が。ボストロールが消えた真ん中に注目してみると、そこには一匹のスライム。しかしめっちゃ聞き覚えのある声です。
アリーナ「その声……もしかして、パノン!?スライムになっちゃったの!?」
どうやら見事に変化の杖で姿を変えられてしまった様子。
助けてくれ、と暴れるスライムに彼ら、心配するのかと思いきや…。
アリーナ「かーわいい!」
ヤンガス「なかなかお似合いでがすよ」
テリー「当分そのままでもいいんじゃないか?」
勇者「(安定の無言)」
誰でもいいから心配してあげて。分かってたけどパノンの扱いの雑さに笑うしかない。
パノン「そんなこと言わないでくださいよ!!なんかこう、スライムでいると、ギャグのセンスも映えなくて!なんか意識までスライムというか、とろとろしているというか、何かを考えるにしても何もかもがスライムというか、スライムで、スライム……ああああもう助けてぇぇぇえ!!」
と、騒ぎ立てるも意外に効力は短め。あっという間に元の姿に戻りました。そこで思いついたように目を輝かせるパノン。
パノン「あっ!元に戻ったら頭がさえて、早速良いギャグが思いつきましたよ!こほん。スライムとかけまして、お寿司とお茶とときます!」
テリー「………その心は」
パノン「どちらも、よくあいます!!!あ、ほら、お寿司とお茶ってよく合うじゃないですか、それと、スライムにフィールドでよく会うっていうのをかけていて……あははっ、傑作!!ってあれ??ちょっとーーー!皆さんーーー!!置いてかないで!!!」
パノンが説明している間に、呆れた様子で首を振りながらさっさと退場していく一行。しかし仕方なさそうに「その心は」と尋ねるテリーさん、割と懐いてるな、さては。